2024年 2/23(金)〜28(水)
12:00〜20:00
作家在廊15:00〜19:00
ミニコンサートを予定しております。
絵は作者の主観性と鑑賞者の主観性の出会う場所である。
両者が一致することも、一致しないこともある。
一致した時、鑑賞者は心地よく好きだと思い、一致しなければその場を離れる。
作者には「こころ」のさまようままに制作する自由があり
、鑑賞者には「こころ」のままに好きになり、嫌いになる自由がある。
作者は「こころ」で作り、鑑賞者は「こころ」で見る。
ところで「こころ」はどこにあるのか。
作品は「こころ」の外にあるが、そこはまた「こころ」が出会う場所でもある。
我々はただ「無心」に絵を見つめ続けることはできない。
見ているものに関する勝手な物語を作り出すことをやめることはできない。
作品はそうした鑑賞者の目にさらされているが、このことを、少なくとも作者は否定的に考える必要はない。
鑑賞者の勝手な想像は作者の望むところなのだ。
新たなコミュニケーション、そして刺激を産み出したい。
作家:海老澤 研
海老澤 研:1952年生まれ
インド、南米を放浪後、1982年より2002年までブラジルに滞在。
現在は日本、ブラジル、オーストラリアにて制作活動を続ける。
2023年南青山ギャラリー5610にて油彩画個展。